モバイルバッテリーやハンディファン、ワイヤレスイヤホン、充電式の家電など、私たちの身の回りにはリチウムイオン電池を使った製品が増えています。
使わなくなったときに、
「モバイルバッテリーは何ごみ?」
「普通の電池と同じように捨てていい?」
「膨らんでしまったバッテリーはどうすればいい?」
と迷うこともあると思います。
ふじみ野市では、家庭で使用したリチウムイオン電池を「もやすごみ」や「プラスチック類」に混ぜて出すことはできません。
現在は主に、
・購入店やリサイクル協力店に持ち込む
・「有害ごみ」の日に集積所へ出す
・環境センターへ持ち込む
・市内公共施設の専用回収ボックスを利用する
という方法があります。
この記事では、現在のふじみ野市での処分方法とあわせて、実際に市内の環境センターで起きている発火事故、市議会で確認・提案した内容、その後の回収方法の変化までまとめます。
ふじみ野市でのリチウムイオン電池の捨て方
1 「有害ごみ」の日に出す
家庭で使ったリチウムイオン電池やモバイルバッテリーは、「有害ごみ」として集積所へ出すことができます。
ふじみ野市では、
・電池切れの状態にする
・端子部分に絶縁テープを貼る
・乾電池用袋または透明・半透明の袋に入れる
・「電池入り」と明記する
という出し方を案内しています。
リサイクルマークが付いていないものも、有害ごみとして出すことができます。
収集日は地域によって異なるため、実際に出す際には地域別のごみ収集カレンダーを確認してください。
2 購入店やリサイクル協力店へ持ち込む
リサイクルマークが付いた小型充電式電池は、購入店の店頭回収や、一般社団法人JBRCのリサイクル協力店へ持ち込む方法があります。
リチウムイオン電池には、コバルトやニッケルなどの資源も含まれています。
火災を防ぐためだけでなく、資源を循環させるという面からも、適切に回収することが大切です。
3 市内5か所の専用回収ボックスを利用する
ふじみ野市では、令和8年(2026年)2月16日から、公共施設に「リチウムイオン電池回収ボックス」が設置されています。
設置場所は次の5か所です。
・ふじみ野市役所本庁舎2階 環境課前
・大井総合支所1階ロビー
・出張所
・上福岡図書館
・産業文化センター
施設の開館時間内であれば利用できます。
対象は家庭から出るリチウムイオン電池単体やモバイルバッテリーで、電池切れの状態にし、端子部分を絶縁してから入れます。
電池が外せないハンディファンや小型家電は?
ハンディファンやワイヤレスイヤホンなどには、リチウムイオン電池が製品内部に組み込まれ、自分では簡単に取り外せないものがあります。
こうした製品を有害ごみとして出す場合は、製品自体に「電池入り」と明記して出すことができます。
公共施設の回収ボックスを利用する場合、電池を取り外せない製品は、併設されている「小型家電回収ボックス」の対象となるものがあります。
無理に分解すると電池を傷つけ、発火につながる可能性があります。
取り外せない電池を無理に取り出そうとしないことも大切です。
膨らんだモバイルバッテリーはどうする?
劣化などによって膨張してしまったモバイルバッテリーやリチウムイオン電池は、市内公共施設にある専用回収ボックスには入れられません。
ふじみ野市では、膨張した電池・バッテリーについて、可能であれば環境センターへ直接持ち込むよう案内しています。
持ち込みが難しい場合には、袋に「膨張した電池・バッテリー」と明記し、ほかのものと袋を分けて有害ごみの日に出すことができます。
膨らんだバッテリーに穴を開けたり、強い力を加えたりすることは避けてください。
なぜ普通のごみに混ぜてはいけないのか
リチウムイオン電池は、衝撃や圧力、破損などによって発熱・発火することがあります。
ごみ処理の過程では、ごみを圧縮したり、破砕したり、クレーンでかき混ぜたりします。
そこにリチウムイオン電池が混入していると、収集車やごみ処理施設の火災につながる危険があります。
そして、これは全国のどこかだけで起きている問題ではありません。
ふじみ野市・三芳町環境センターでも実際に発火事故が発生しています。
ふじみ野市・三芳町環境センターでも発火事故が起きています
令和7年3月のふじみ野市議会で確認したところ、当時、リチウムイオン電池が原因と思われる発火事例が環境センターで「年数回」発生していることが明らかになりました。
具体的には、
・プラスチック類を破砕している際に発火したケース
・もやすごみに混入したリチウムイオン電池が、ごみピット内でクレーンによってごみを攪拌している最中に発火したケース
などが確認されていました。
破砕機やごみピットには熱を感知する設備があり、ごみピットには自動消火機能もあるため、この時点では大きな事故には至っていないとの説明でした。
その後も発火はなくなっていません。
現在の市公式ページには、令和7年6月、9月、11月にも、リチウムイオン電池の混入による発火、またはその可能性が考えられる事例が掲載されています。
設備によって消火できたから大丈夫、という問題ではありません。
誤った分別による発火そのものをできる限り減らしていく必要があります。
令和7年3月、ふじみ野市議会で回収ボックスの増設を提案しました
令和7年3月11日のふじみ野市議会一般質問で、ふじみ野市議会議員のかねはま こうけん(金濵高顕)は、リチウムイオン電池の処分について取り上げました。
一般質問では、
・環境センターが機能停止した場合の対応
・リチウムイオン電池の回収方法を広く周知すること
・リチウムイオン電池回収ボックスを増やすこと
の3点を中心に市の考えを確認しました。
特に回収方法については、有害ごみの収集日を待つだけでなく、日常的に出すことのできる回収場所を増やすことが、適切な回収につながると考え、「リチウムイオン電池回収箱について設置を増やすべき」と提案しました。
最初の答弁では、市役所本庁舎など市内6か所に小型充電式電池のリサイクルボックスがあり、別の回収方法については他市町村の動向を踏まえて調査研究する必要があるとの考えが示されました。
その後の再質問でも、回収の機会を増やすために回収箱を増やす必要性を改めて提案しました。
これに対し市からは、
「回収箱を増やすことなど、有効な取組について引き続き検討を進めていく必要がある」
との答弁がありました。
提案した回収ボックスは、その後設置されました
一般質問から約11か月後となる令和8年2月16日から、ふじみ野市は市内5か所の公共施設に、新たな「リチウムイオン電池専用回収ボックス」を設置しました。
令和7年3月の議会で提案した「回収の機会を増やす」という内容が、その後、公共施設への専用回収ボックス設置という形で実現したことになります。
一方で、市がこの一般質問を直接の理由として設置を決定したのかについては、公開されている資料から確認できていません。
そのため、「私の質問によって設置された」とするのではなく、
「議会で回収ボックスの増設を提案し、市も検討する考えを示した。その後、専用回収ボックスが実際に設置された」
という経過として記録しておきたいと思います。
この問題を議会で取り上げた経緯
令和7年3月11日
ふじみ野市議会議員 かねはま こうけん(金濵高顕)が、リチウムイオン電池の処分について一般質問
質問・提案した内容
環境センターでの発火状況、回収方法の周知、回収ボックスの増設
市の答弁
分別の周知徹底に加え、回収箱を増やすことなどの有効な取組について検討
令和8年2月16日
市役所本庁舎など5公共施設で、リチウムイオン電池専用回収ボックスの設置開始
こうして時系列で見ると、「適切な捨て方を周知する」ことと「正しく出しやすい環境をつくる」ことの両方が重要だと分かります。
迷ったときは最新の市公式情報を確認してください
リチウムイオン電池を使った製品は増えており、製品の形状もさまざまです。
モバイルバッテリーだけでなく、ハンディファン、スマートフォン、コードレス家電、電動工具、おもちゃなどにも使われています。
処分方法に迷った場合や、電池が破損・膨張しているなど通常と異なる状態の場合には、ふじみ野市の最新の案内を確認してください。
「もやすごみ」や「プラスチック類」に混ぜない。
それだけでも、収集車や環境センターでの火災を防ぐことにつながります。
回収方法を分かりやすくし、出しやすい場所を増やすことと、一人ひとりが正しく分別すること。
その両方によって、発火事故をできる限り減らしていくことが大切だと考えています。
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議会活動日:令和7年3月11日
令和7年第1回定例会
ふじみ野市議会議員
かねはま こうけん(金濵 高顕)






