元福岡・川崎地域の浸水被害対策

 ふじみ野市の元福岡・川崎地域は令和元年台風19号の被害によって、再び浸水被害を受けました。これに伴い、私は令和元年12月に行われたふじみ野議会定例会において、川越市と連携して調整池の整備が必要という提言を一般質問により行いました。


 その後事業化が決定をした事から、このページを日々更新し、進捗状況を公開していきたいと考えています。


【令和3年2月22日】

市長が令和3年度市政方針で調節池整備に言及

本日の令和3年ふじみ野市議会第1回定例会において行われた市長の施政方針の中で、調節池整備について言及がありました。発言は下記の通りです。

高畑市長
「甚大な浸水被害が発生しました江川流域都市下水路の下流部における浸水被害の軽減を図るべく、川越市と共同で実施する内水対策事業といたしまして、本市川崎地区内に調整池及びポンプ場の整備計画を進めているところでございます。これまで、本計画の対象地権者の皆様には、事業の説明をさせていただき、川越市との間でも施設整備に関する費用負担割合などを定め、協定を締結いたしました。令和3年度の事業といたしましては、調整池用地の測量及び土質調査を実施し、国の交付金や事業債などを活用するため、事業認可を取得し、令和4年度から用地の購入、調整池及びポンプ施設整備の実施設計などがスムーズに実施できますよう、準備を進めてまいります。この調整池が完成いたしますと、元福岡地区における浸水被害の軽減に大きな効果をもたらすと同時に、地域の皆様の安全・安心につながるものと考えております。」


【令和3年6月30日】

整備計画の具体性が明らかに

調節池と調節池内の雨水ポンプ場の計画について概要が明らかになりました。場所はふじみ野市川崎字土橋329-1他の葦原中学校東側田園部周辺です。調整池の予定規模は面積約15,000㎡、貯留量38,000㎥で、ポンプ能力は約3.5㎥/秒(1分当たり210㎥)です。

最初の段階として上記調節池とポンプ場の整備を進め、川越市寺尾地内道路下に位置する川越江川から道路などに雨水が噴出さないよう、既設人孔蓋を密閉化する流入改善の整備を実施されます。これらの整備を進めた後、貯留施設等の整備を段階的に計画していきます。

令和3年度の事業については、まず川越市側で6月29日から既設人孔蓋の密閉化工事が行われます。ふじみ野市としては調整池関連の測量業務(平面図作成や土地境界確認など)、土質調査(地層調査や土の強度試験など)を6月30日から行っていきます。

将来的な構想(予定)は下記の通りです。
【令和3年度(現在)】 関係法定手続き、測量・土質調査
【令和4年度ごろ】 工事実施設計、用地交渉、用地取得
【令和5年度ごろ】 建設工事の開始
【令和7年度ごろ】 完成・稼働開始


【令和3年10月2日】

都市計画決定へ向けて法定手続きに着手

整備予定調整池について、正式に都市計画決定する為に、ふじみ野市は法定手続きに着手しました。都市計画の概要は下記の通りです。

【施設名称】 川崎調整池
【施設場所】 川崎265番地1から382番地1
【施設面積】 約15,000㎡

令和3年8月から現況測量に着手しています。9月からは用地測量、路線測量、水準測量も開始しました。土質調査については6月30日から着手し、10月下旬から下記5箇所でボーリング調査行うほか、地盤の締まり具合、変形度合、透水度合、乾燥湿潤状態での土の密度などの調査や、採取した土の状態や性質を調べることで、液状化の判定や沈下量の予測などの調査を開始する予定です。


【令和3年12月28日】

川崎調整池が都市施設に定められる

川崎調整池が都市計画法に基づき、令和3年12月28日に都市施設に定められました。都市施設の概要は下記の通りです。

【都市施設の名称】 川崎調整池
【都市施設の場所】 ふじみ野市川崎265番地1から382番地1

 8月から始まった測量調査は現在9割程度が完了しています。調査結果に基づき、令和4年2月上旬から地権者の方と土地の境界(筆界)の確認作業へ進んでいく予定です。ボーリング調査によって地下水位は地表面から下0.5mである事が確認され、地下40メートル程度の深さまで地層がいくつも重なっていることがわかりました。今回、判明した地層は下記の通りです。

【地表面から下0.8mまで】 粘土層
【地表面から下1.5mまで】 砂層
【地表面から下6.8mまで】 粘土層
【地表面から下12.8mまで】 れき層
【地表面から下23.9mまで】 粘土層
【地表面から下27.6mまで】 れき層
【地表面から下34.3mまで】 粘土層
【地表面から下40.4mまで】 れき層 


【令和4年2月21日】

川崎調整池整備3カ年計画が示される

本日開会した令和4年ふじみ野市議会第1回定例会において、高畑市長の市政方針演説がありました。その中で川崎調整池の整備計画が示されたのでご報告致します。

高畑市長
「江川流域都市下水路の下流部における浸水被害の軽減を図るべく、川越市と共同で実施する内水対策事業といたしまして、本市川崎地区内に調整池及びポンプ場の整備計画を進めているところでございます。令和3年度においては、調整池用地の測量及び土質調査を実施し、富士見都市計画ふじみ野公共下水道として都市計画決定いたしました。現在は、事業認可の取得について手続を進めているところでございます。今後、令和4年度の事業といたしまして、国の交付金や事業債などを活用し、事業用地の購入、調整池及びポンプ施設整備の実施設計を計画しており、令和5年度から3か年をかけて整備工事を実施する計画としております。この調整池が完成いたしますと、元福岡地区や川崎地区における浸水被害の軽減に大きな効果を発揮し、地域の皆様の安全・安心につながるものと考えております。」


【令和4年5月1日】

国から交付金受け、土地取得が本格化

川崎調整池は「都市計画事業認可」を取得し「下水道事業計画の変更」を行いました。これによって土地取得者の皆様は、事業の為に土地を売り渡した場合「公共用地取得に係る税制上の優遇措置」を受ける事が可能になります。あわせて調整池整備事業における国からの交付金を受ける事が決まりました。

地権者の皆様から土地を取得する為の必要な措置が整った事から、いよいよ土地取得が本格化します。今後は土地の売買交渉を行うにあたり、調整池整備計画地の鑑定評価が実施されます。土地の鑑定評価に基づき、地権者の方と売買交渉を開始し、合意に至った場合順次売買契約が行われる予定です。

浸水被害に備え応急排水ポンプ設置

令和3年度に引き続き6月1日から11月30日まで、応急排水ポンプが川越江川樋門部、中島雨水ポンプ場西側に設置されます。今年度は7月1日から11月30日まで、新たに寺尾調節池南側の公共用地内に設置されます。


【令和4年10月3日】

地権者の厚意受け、整備進展に加速

ふじみ野市は令和4年8月から9月にかけて川崎調整池事業用地内の土地所有者14件と用地取得交渉を実施しました。この結果、全ての土地所有者の御高配により、用地売買契約および物件移転補償契約の御承諾を得ることができました。交渉に御対応いただきました土地所有者14件の方々の厚意に感謝すると共に、交渉を担当した市職員の誠意を高く評価しています。

取得する用地の数取得する用地の面積
74 筆16,024.53 ㎡
取得する用地の概要

ふじみ野市は令和4年6月15日に、業務履行期限を令和5年2月28日の予定として川崎調整池、川崎調整池内ポンプ施設、取水施設(川越江川から川崎調整池までの区間の水路)等を含めた工事実施設計業務を発注しました。主な設計内容は、以下のとおりです。

【基本計画捕捉設計】  既往の基本計画を捕捉的に整理します。
【ポンプ施設設計】   川崎調整池から新河岸川へ排水するポンプ設備を設計します。
【取水堰・導水路設計】 川越江川から川崎調整池の区間に設置する水路を設計します。
【樋管能力評価】    ポンプからの吐出量に応じた排水能力等を評価します。
            ※樋管とは、堤防を横断をする水路のことをいいます。
【設計図面作成】    工事で使用する図面を作成します。
【数量計算書作成】   工事費を積算する基礎となる工事数量を算出します。

今後は、実施設計の進捗に合わせて、埼玉県との協議が行われます。


【令和4年12月5日】

用地取得が大詰めの段階に

ふじみ野市は令和4年9月から11月までに川崎調整池事業用地の土地売買契約を土地所有者14件中12件と締結しました。残り2件については、令和5年1月に土地売買契約を締結できる方向です。用地取得に御協力いただきました地権者の皆様には感謝を申し上げると共に、用地取得交渉にあたった市職員の誠意を改めて評価します。令和4年中に取得した用地の概要は、以下のとおりです。

【取得すべき用地数】  74筆
【取得できた用地数】  71筆  (取得率95.9%)

【取得すべき用地面積】 16,024.53 ㎡
【取得できた用地面積】 15,669.52 ㎡  (取得率97.8%)

工事実施設計の進捗状況については全体計画図(案)により川越県土整備事務所、荒川右岸下水道事務所との協議が行われています。


【令和5年2月20日(最新)】

早期整備完了に改めて意欲

本日開会したふじみ野市議会、令和5年第1回定例会では高畑市長の市政方針の説明がありました。その中で川崎調整池については、改めて早期完成について意欲を示されましたのでご紹介致します。

高畑市長
「江川流域都市下水路の下流部における浸水被害の軽減を図るべく、川越市と共同で川崎調整池整備事業を進めているところでございます。令和4年度には、国の交付金や事業債などを活用し、調整池及びポンプ施設整備の実施設計を進めるとともに、地権者の皆様のご理解を賜り、調整池用地の取得がスムーズに完了したところでございます。整備工事につきましては、令和5年度から令和7年度までの3年間で実施する計画となっております。本調整池につきましては、元福岡地区や川崎地区における浸水被害の軽減に大きな役割を果たし、地域の皆様の安全・安心につながる実効性ある事業であることから、早期の完成を目指し整備を進めてまいります。」

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