ふじみ野市では、2026年9月19日から24日にかけて、eLTAX(エルタックス)のシステム更改に伴い、eL-QRを利用した市税の電子納付などが一時停止することが案内されています。
このお知らせを見て、改めて思い出したのが、2022年6月のふじみ野市議会で取り上げた「市税の納付手段」についての一般質問です。
当時、ふじみ野市ではクレジットカードによる市税納付が始まっていましたが、市民の方から「なぜクレジットカードの場合は利用者が手数料を負担するのか」という疑問も寄せられていました。
そこで議会では、
「クレジットカード納付の手数料を利用者が負担する理由は何か」
「今後、QRコードなどを利用した納付方法も増えていくのか」
という2点を確認しました。
その際、市からは2023年4月からQRコード付き納付書による納付を開始する予定であることが示され、その後、実際に地方税統一QRコード「eL-QR」を利用した納付が始まりました。
この記事では、2026年9月のeLTAXシステム更改のお知らせをきっかけに、2022年の一般質問で何を確認し、その後ふじみ野市の市税納付がどのように変わったのかを記録します。
2021年から市税のクレジットカード納付が開始
2022年6月の一般質問当時、ふじみ野市では2021年10月1日からクレジットカードによる市税納付が始まっていました。
口座振替やコンビニエンスストア、スマートフォンアプリなどに加えてクレジットカードも利用できるようになり、市税の納付方法の選択肢が広がった時期です。
一方で、クレジットカードを利用すると決済手数料が利用者負担となることから、
「他の納付方法では利用者に手数料がかからないものもある中で、なぜクレジットカードの場合は利用者が負担するのか」
という点を一般質問で確認しました。
クレジットカード納付の手数料はなぜ利用者負担なのか
市からは、当時のクレジットカード納付では、市が指定した民間事業者が納税者から納付の委託を受け、立替払いによって市へ納付する仕組みであるとの説明がありました。
カード会社などが市へ納付してから、実際に納税者から代金を受け取るまでには一定の期間があります。
その間、事業者側には一定のリスクが生じる一方、利用者にはクレジットカードによる後払いなど、他の納付方法にはない利便性があります。
こうした仕組みを踏まえ、市としてはクレジットカード決済にかかる手数料を利用者に負担してもらう必要があるとの考えが示されました。
この質問によって、単に「クレジットカードだから手数料がかかる」ということではなく、他の納付方法とは決済の仕組みが異なることを確認することができました。
QRコードによる市税納付についても質問
もう一つ確認したのが、今後さらに納付方法を増やしていく考えがあるのかという点です。
当時、日常生活ではキャッシュレス決済が急速に広がっていました。
行政への支払いについても、利用できる方法が増えれば、市役所や金融機関の窓口へ行くことが難しい方を含め、利便性の向上につながります。
そこで、QRコードなどを利用した新しい納付方法を今後導入する考えがあるのか質問しました。
市からは、地方税共通納税システムの対象税目や納付方法が拡大することに伴い、QRコードを納付書に付け、それを読み取って納付できる仕組みについて、2023年4月1日から開始できるよう準備を進めているとの答弁がありました。
また、こうした仕組みが導入されれば、納付できる金融機関や方法が増えるだけでなく、納付情報を電子データでやり取りできるようになり、市や金融機関側の事務負担軽減にもつながるとの説明がありました。
2023年4月からeL-QRによる納付がスタート
その後、ふじみ野市でも2023年4月から、地方税共通納税システムを利用した納付が始まりました。
現在、eL-QRを利用できる市税は次の4つです。
- 個人市民税・県民税・森林環境税(普通徴収)
- 固定資産税・都市計画税
- 軽自動車税
- 国民健康保険税(普通徴収)
介護保険料と後期高齢者医療保険料は、現在のところeL-QRによる納付の対象にはなっていません。
納付書に印刷されたeL-QRを利用することで、地方税お支払サイトからクレジットカード、インターネットバンキング、ダイレクト方式などを選ぶことができます。
また、eL-QRに対応したスマートフォン決済アプリから納付することや、対応する全国の金融機関窓口で納付することもできます。
2022年の一般質問で市から説明のあった「QRコード付き納付書による納付」が、その後実際の制度として利用できるようになりました。
現在もクレジットカード納付には手数料がかかります
現在、地方税お支払サイトを利用してクレジットカードで市税を納付する場合にも、納付額に応じた手数料が必要です。
2026年9月現在、納付額1万円までは税込40円、その後は納付額に応じて手数料が加算される仕組みとなっています。
ただし、2022年の一般質問当時にふじみ野市が行っていたクレジットカード納付と、現在の地方税お支払サイトを利用する仕組みは同一ではありません。
そのため、当時の手数料額と現在の手数料額を単純に比較するのではなく、「クレジットカード納付には利用者負担の手数料がある」という基本的な点と、その後納付方法そのものが広がったことを分けて見る必要があります。
2026年9月のシステム更改が、この記事を書くきっかけに
今回この記事を書こうと考えた直接のきっかけは、ふじみ野市から案内されているeLTAXのシステム更改です。
2026年9月19日(土曜日)午前0時から9月24日(木曜日)午前8時30分まで、eLTAXのシステム移行作業に伴い、地方税お支払サイトやスマートフォン決済アプリからeL-QR・eL番号を利用した納付などが一時停止します。
この記事を公開する9月16日の時点では、これから停止期間を迎えることになります。
一方、この停止期間が終了した後も、この記事からこの記述を削除する予定はありません。
2026年9月にこうしたお知らせがあり、それをきっかけとして、2022年に議会で取り上げた市税の納付方法について改めて確認したという経緯そのものを、議会活動の記録として残しておきたいと考えています。
質問した時点と、その後の変化を残していく
2022年6月の一般質問では、市税のクレジットカード納付について、
「なぜ利用者が手数料を負担するのか」
という市民の方から寄せられた疑問を確認するとともに、
「今後、QRコードなど新しい納付方法を増やしていくのか」
という点を質問しました。
その時点で市は、翌年の2023年4月からQRコード付き納付書による納付を開始する準備を進めていることを明らかにしました。
現在ではeL-QRが実際に導入され、市税の納付方法は当時よりさらに広がっています。
もちろん、2022年の一般質問によってeL-QRが導入されたということではありません。
eL-QRは、国の制度改正と地方税共通納税システムの拡大によって全国的に進められた仕組みです。
一方で、制度が導入される前の段階で、ふじみ野市がどのような準備を進め、どのような方向を目指していたのかを議会で確認し、その後実際にどう変わったのかまで残しておくことも、議会活動の記録として大切だと考えています。
今後も、行政サービスのデジタル化について、新しい仕組みを導入することだけを目的とするのではなく、市民の利便性、費用負担、分かりやすさなどを確認しながら、実際に利用しやすい行政サービスにつながっているかを見ていきます。
議会活動記録
令和4年(2022年)6月10日
令和4年第2回ふじみ野市議会定例会・一般質問
質問事項
「市税納付手段について」
(1)納付手数料の公平性について
(2)今後の取組について
参考
ふじみ野市「地方税お支払サイトを利用した市税の納付」
地方税共同機構「地方税お支払サイト」
ふじみ野市議会議員
かねはま こうけん(金濵 高顕)






