議会報告

公園の日陰を「命を守るインフラ」に|公園整備に日陰の視点を

公園に日陰を増やす取り組み

令和8年6月11日のふじみ野市議会一般質問で、夏の公園における暑さ対策と「日陰の確保」について取り上げました。

今回確認したかったのは、単に新しい日よけ設備を増やせないかということだけではありません。

猛暑が常態化する中で、これから公園を改修したり、遊具やベンチを更新したりするときに、「日陰」を公園整備の計画・設計段階から考える視点として位置付けられないかという点です。

議会で確認した4つのポイント

今回の一般質問では、主に次の4点を市に確認しました。

  1. 市内公園の日陰設備をどのように把握しているのか
  2. 日陰の少ない公園などに優先順位をつけて整備できないか
  3. シェードなど比較的低コストな日よけ設備を活用できないか
  4. ベンチ周辺の日陰を確保できないか

公園は子どもの遊び場だけではありません。

子どもを見守る保護者、高齢者の散歩や休憩、地域の交流など、幅広い世代が利用する身近な公共空間です。

そのため、遊具や設備の数だけでなく、夏場にも安全に利用できる環境になっているかという視点が必要だと考えています。

市内では35の公園に47の日陰施設

市の答弁では、あずまややパーゴラなどの日陰設備について、公園台帳の図面をもとに把握しており、35の公園に47施設が設置されていることが示されました。

一方、市も近年の猛暑によって、公園の利用時間が日中から比較的涼しい早朝や夕方へ移るなど、利用実態が変化していると認識しています。

また、公園内の日陰については「貴重な休憩スペース」であり、日陰設備の整備を今後の課題として認識しているとの答弁がありました。

ベンチや施設の配置にも「日陰」を考慮

今回の答弁で重要だったのは、今後の公園整備の考え方です。

市からは、ベンチについて、樹木による木陰やパーゴラ、あずまやなど、日陰が生じる位置を考慮して設置していくという考えが示されました。

さらに、公園の整備工事などを行う際には、現地の状況に応じて日陰を確保できるよう、施設や樹木の配置についても検討していくとの答弁がありました。

そこで再質問では、もう一歩踏み込みました。

公園施設の更新や再整備を行う際に、日陰の確保を重要な視点の一つとして位置付け、計画・設計段階から検討していく考えなのかを確認しました。

これに対して市からは、近年の猛暑を踏まえ、日陰も重要な視点であり、今後は樹木の再整備や配置、遊具なども含めて、計画・設計段階から日陰について検討していくとの考えが示されました。

大規模改修だけでなく、日常的な改善でも

すべての公園を一度に大規模改修することは現実的ではありません。

そのため私は、新しい施設を次々につくるだけではなく、

  • 公園を改修するとき
  • 遊具を更新するとき
  • ベンチを新しく設置するとき
  • ベンチの位置を見直すとき
  • 樹木を再整備するとき

といった機会を捉えて、少しずつ日陰を増やしていくことが現実的ではないかと考えています。

この点についても、市からは大規模な改修だけでなく、日常的なベンチの配置見直しや移設の際にも、地域や公園利用者の意見を聞きながら、安全で利用しやすい公園づくりを進めるとの答弁がありました。

今回の議論で、市民にとって最も大きな意味があるのは、この部分だと考えています。

公園の日陰を「後から要望があれば考えるもの」ではなく、公園を整備する段階から考える要素の一つにしていく方向が示されたからです。

簡易シェードなどには課題も残る

一方で、今回提案した内容がすべて進むわけではありません。

短期間で導入できるシェードなどの簡易型の日よけ設備について、市は、強風への耐久性や子どもが容易に屋根へ上れない安全な構造などの課題があることから、現時点では導入予定はないとしています。

ただし、安全に使用できる製品の開発動向を見ながら、今後も対策を検討していくとの考えが示されました。

この点は、今後も製品や他自治体の事例を含めて確認していく必要があります。

公園の日陰を「命を守るインフラ」に

一般質問の最後に、私は、

公園の日陰は単なる快適性の向上ではなく、熱中症から命を守るための重要なインフラの一つ

だと申し上げました。

今回の議論によって、ふじみ野市では今後、公園の更新や改修を行う際に、日陰を計画・設計段階から検討していく方向が示されました。

もちろん、答弁があっただけで市内の公園がすぐに変わるわけではありません。

大切なのは、これから実際に行われる公園の改修や遊具・ベンチの更新、樹木の再整備などの中で、この考え方が具体的にどう反映されていくかです。

今後も、公園整備の状況を確認しながら、子どもから高齢者まで、夏でも安心して利用できる公園づくりにつなげていきたいと考えています。

議会活動日:令和8年6月11日
令和8年第2回定例会・一般質問

ふじみ野市議会議員
かねはま こうけん(金濵高顕)

PAGE TOP