議会報告

川越江川浸水被害解決に川越市との協議を

川越江川流域では平成29年に続き本年も浸水被害が発生しました。
川越江川流域の浸水は大量の雨に対して排水機能が追い付かずに、処理しきれない雨水で浸水が発生してしまう内水氾濫であって、これを抜本的に解決する為には川越江川最下流域に調節池の整備が必要であって、その実現には川越市との連携が必要です。一般質問を通じて提言を行いました。一部を抜粋して掲載します。

問:
台風19号に関する江川の浸水被害に対する調節池の機能状況について伺います。令和2年10月12日に、残念ながら本市においても各所にて浸水被害が発生をいたしました。現地を目視の限りでは、午前10時ごろには水位が8メートルに達し、14時半ごろには内水による浸水が発生、その後22時ごろに越水をしたと認識をしています。現在、大井武蔵野地域内に約8,000立方メートルと約1万200立方メートルの2つの調節池があるかと思いますが、この機能状況について時系列にデータをお示しいただければと思います。

答:
江川流域都市下水路の上流域になります大井武蔵野地区におきまして、雨水貯留浸透施設として平成28年度に大井武蔵野1号調整池を大井西中学校南側に約8,000立方メートルの貯留施設を設置いたしました。
 次に、平成29年度に大井武蔵野2号調整池を県道狭山ふじみ野線沿いに約1万200立方メートルの貯留施設が完成しております。また、今年度は自衛隊大井通信所西隣に亀久保大野原地区で約1万800立方メートルの貯留施設の整備を進めているところでございます。大井武蔵野1号調整池の監視カメラの映像データからの機能性の確認でございますが、10月12日午前6時ごろから雨水が調整池へ流入していたのが確認できました。その後、午後3時25分には貯留量が満水となり、午後11時ごろまでその状況が続き、その後、徐々に水位が低下したことを確認しております。
 また、以前は県道さいたまふじみ野所沢線の三角交差点の関越自動車道の下で頻発しておりました道路冠水につきましても、平成29年台風第21号や令和元年台風第19号の豪雨において道路冠水を確認していないことから、これまでに設置した2カ所の調整池は十分機能を果たしていると考えております。

問:
今ご答弁いただいたのが大井武蔵野1号調整池のデータであるかと思います。 大井武蔵野2号調整池のデータについてお示しいただければと思います。

答:
平成29年度に完成いたしました大井武蔵野2号調整池なのですが、こちらの監視カメラについては、現在のところ設置されておりません。そのため大井武蔵野第2調整池の映像データ等は今ございませんので、しかしながら状況の把握につきましては必要と考えておりますので、設置する方向で検討してまいりたいと考えております。

問:
調節池のカメラにつきましては、災害時の被害の機能状況を照らし合わせることができる効果のほか、不測の事態が発生した場合の初動対応の判断材料になるなど設置にとってさまざまなメリットを得ることができるものであると考えております。現在、設置を検討されているということでございますので、引き続きの取り組みをお願いいたします。  続きまして、亀久保大野原地域で約1万800立方メートルの駐留施設の整備を進めておられるかと思います。元福岡地域の浸水被害について、本貯留施設完成によって一定のめどが立つのかどうか、これがめどが出ておりましたらご答弁お願いいたします。

答:
亀久保大野原調整池が完成いたしますと、3基合わせて約3万立方メートルの雨水対策ができることになります。これにより一定程度の浸水軽減が期待できると考えておりますが、さらなる元福岡地区の対策といたしまして、今年度、川越市が発注しております内水対策事業計画策定業務において浸水軽減ができる施設等の計画が具体化されますので、引き続き川越市と連携して浸水軽減事業を促進させていただきたいと思っております。

問:
新しい貯留施設について期待される効果について、めどについて理解ができたところでございます。今後、抜本的解決を図るためには、川越江川最下流域に調節池の整備が必要であって、その実現の為には川越市との協力も必要である事から、川越市と協議していかなければならないと思っております。今後、川越市とも積極的な意見交換を行って頂く事を強く要望します。

令和元年12月23日
ふじみ野市議会議員 かねはま こうけん

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